泣ける!河瀬直美監督のカンヌでのスピーチ
「萌の朱雀」でカメラドールを
受賞されたとき、私はまだ学生だった。
変わらない自然と、変わっていく人間たち。
そのコントラストが静かで深い映像で描かれていて、
それまでケバい映画しか観たことがなかった私は
とてもショックを受けた。
京都の映画館に来たときに
失礼ながらカメラを向けたら、
笑顔で手を振ってもらったのを覚えている。
あれから10年、
今度はグランプリ。すごい。
そのスピーチもまた感動的で、
読んでると熱いものがこみあげてくる。
「人生はたくさんの困難がある。
お金とか服とか車とか、
形あるものによりどころを求めようとするが、
満たされるのは一部。
目に見えないもの
――誰かの思い、光、風、亡くなった人の面影。
私たちは、そういうものに心の支えを見つけた時、
たった一人でも立っていられる、
そんな生き物なのだと思います。」
「殯の森」の劇場公開は6月23日から。
これはぜひ観にいきたい。
「萌えの朱雀」も、もっかい観たいなあ。
●河瀬直美監督の「殯の森」、カンヌで2席のグランプリ
http://www.asahi.com/culture/update/0528/TKY200705280001.html