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夏休み日記(4)のんびりするはずだったんです



greenz.jpの取材でお会いした邑南町の人たちとも、毎年再会しています。


まず、Uターンしたアクティブシニアの今ちゃん。相変わらず鋭い視点で、邑南町の地域おこしを語ってくれました。この人の片腕になるような40代、50代の人がいれば、邑南町はもっと面白くなると思います。私には、そんな勇気はありませんが…。


そして、Iターンしたおーなんさん。この方の幸せオーラは周りの人も幸せにします。当時はシングルマザーだったのですが、邑南町で素敵な方と巡り会われ、新規就農者のサポートしていらっしゃいます。その幸せっぷりが人を呼ぶのか、なんと親戚二組のご家族も邑南町に移住を決めたそうです。


今年もまた、面白い人を取材しました。いま記事にまとめているので、楽しみにお待ちくださいね。


島根ではのんびりできたんでしょうね、と言われたりするのですが、とても忙しかったです。両親の実家がある集落なので、親戚もいっぱいいます。お盆ということもあり、たくさんの親戚が訪れ、またこちらからも訪ねる親戚がいたりとでずっとバタバタしていました。たまにしか会えない人たちなので、うれしい忙しさなんですけどね。


母に連れられて訪れた、母方の親戚の人たちとの話は印象的でした。もともと役場だったという築百年の家に住んでいるおじさんは、昔の家族の写真をたくさん見せてくれました。6歳で死んだ子どもに着物を着させて写っている家族の写真、戦争に行く前の若者の写真など、どれも古いのですが、考えさせられます。大変な時代を生き延びた人たちがいて、自分がいる。いま生かされている命を大事に、大胆に使わなければと思わされました。


亡くなった祖母とそっくりなおばさんは、しゃべり方までそっくり。曾祖母は10人の子どもを産んだのですが、当時は「産めや増やせや」の時代。周りからは立派だと言われていたけど、本人は犬とか猫みたいで恥ずかしいと言っていたそうです。お国と家が栄えることが何よりも大切だとされていた時代、個人の想いはひそやかな声として殺す必要があったんですね。


人がどんどん減り続ける邑南町の羽須美地区は、積み重ねてきたたくさんの人の想いを飲み込むような形で自然に還りつつあります。いつまで帰って来れるだろうか。何が残せるだろうか。自然に癒され、人に考えさせられる、清々しくも重い島根となりました。