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日本と原発 4年後

東日本大震災から、
福島第一原発の事故から4年たちます。

時のたつのは早いものですが、
それを上回るスピードで、
人は過去を忘れてしまうのでしょうか。
東京は、
震災も原発事故もなかったかのような
ハシャギっぷりです。

先日、「日本と原発 4年後
という映画を観ました。

本作は、
脱原発弁護団全国連絡会」の代表を努める
弁護士の河合浩之氏がメガホンととった
ドキュメンタリーです。

この4年間の原発をめぐるこの国の動きには、
悲しみや怒り、空しさを感じざるを得ません。
しかし、
あきらめている余裕はありません。
脱原発をあきらめることは、
とてつもないリスクと負の遺産を残したまま
危うい世界に生きるということ。
その暗い世界を終わらせ、
明るい時代をつくっていくために、
市民、そしてその想いに応える
弁護士たちは立ち上がりました。

それはそれは、エモーショナルです。
しかしこの映画は、感情を超え、論理的に
原発の不条理を訴えかけます。

破綻している核燃料リサイクル、
原発中毒に陥った政官財の腐ったトライアングル、
テロが頻発する時代における安全保障上のリスク、
万が一の事故が起こった場合の際限ない被害額、
核武装のオプションを握っておきたい裏の思惑など…。
弁護士ならではの語り口で繰り出される
ロジカルな「脱原発の理由」は、
原発、そして核のない世界をめざすために
共有すべき知的ツールといえるでしょう。

自民公明が圧倒的な議席を占める
政治の場では負けっ放しの脱原発ですが、
大飯原発の再稼働差し止め訴訟など、
法の場ではめざましい成果をあげつつあります。

脱原発を「お花畑」と言わせないためには、
感情だけではなく、論理と戦略が必要。
学ぶこと、言葉を磨くこと、
そしてなにより、おかしいことは
おかしいと思える感度を研ぎすますことが
改めて大切だと思わされました。

「日本と原発 4年後」は、
ユーロスペースでの上映は10/30(金)までですが、
各地のイベントで上映が予定されています。
ぜひ多くの人に見て、考えていただきいと思います。