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生まれたての子牛のような38歳です。


今日、38歳になりました。


社会人になってからずっと悩み続けているのですが、この1年は特に悩みました。環境や社会の問題に敏感になり、プロボノgreenz.jpでの活動を通して自分なりにできることを続けて8年。自分の信念と広告会社での広告制作という仕事とのギャップに苦しみ、生き方と働き方をなるべく一致させたいと強く思うようになっていました。ひとことで言えば、人生に、自分を取り戻したいと。


今年の3月が、ひとつの節目だと決めていました。いまの会社で15年勤め上げるというのは、ひとつの節目であり、もう、卒業してもいいかな、と思ったのです。どんなかたちで働くのかわからないけど、とりあえず今いる場所を離れてみよう、そこから、広告という仕事を続けるのか、そして、東京に住み続けるのか、それ以前に、どう生きていくかを考え直そうと、ず〜っと頭の中で右往左往していまいた。


その考えが、東京都知事選で変わりました。自分が想像していなかったような投票率と、結果。自分が見ている、いや思い描いている世界と現実が大きく違うことに気づかされました。世の中の多くの人は圧倒的に変化を恐れているか、社会に無関心であることに気づかされました。自分のまわりで小さな変化を起こして、幸せをつくっていくことも大事だけど、それに満足していてはいけないんじゃないかと思わされました。


広告会社のビジネスの相手は、ほとんどが企業です。日本の人たちが大切にしている経済活動を、必死になって動かしている人たちです。その、必死な人たちとともにポジティブな流れをつくっていけば、世の中は着実に変わっていくのではないだろうか。自分の信念と仕事がかけ離れているのであれば、それを一致させるために、仕事を変えていけばいいんだ。それは本当に難しいチャレンジなのかもしれません。バラ色のいばらの道です。でも、いまここにいるという運命に身を任せて、やれるだけやってみようと思っています。


思えば、学生時代に広告会社もコピーも知らず、東京に出るなんて考えてもみなかった私が、何の因果か東京の広告会社でコピーを書いている。20年前の自分からしたら、信じられないことです。不思議なことです。その不思議な波に揺られながら、もがいてみようと思うのです。


この動きを応援してくれる人もいます。反対する人も、反面教師だと思えばサポーターです。普通の広告制作の仕事に加えて新しい道をつくっていくことは、肉体的にも、精神的にも厳しいです。でも、うろうろ悩んでいるだけのときよりも幸せです。か細いですが、ひとつ、道が見えたのですから。


どこまで続いている道なのかわかりませんが、不器用な足取りで歩いていきます。たくさんの人に迷惑をかけたり、お世話になると思います。晴れやかな顔をしていても、実は密かに悩み苦しんでいたりするので、優しく見守っていただければと思います。よろしくお願いします。