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雑誌「ニュートン」の特集「電力と新エネルギー」


科学雑誌「ニュートン」の1月号、特集が「電力と新エネルギー」でした。さすがはニュートン。図解などを使って電気の物理的な基本から、最新の自然エネルギーまでわかりやすく解説されていました。最近いろいろな雑誌で自然エネルギーがテーマになっていますが、これは特にわかりやすかったです。


「新しい電力とエネルギー」のところで燃料電池が取り上げられています。そのなかで自然エネルギーと水による持続可能なエネルギーのかたち「R水素」について、これまたわかりやすく説明されています。


燃料電池は、電気を生み出す段階では二酸化炭素の排出がなく、また水素という形でエネルギーを貯蔵しておけるという点が、大きな利点です。また、電力とともに発生する熱を利用してお湯をわかすことも可能なため、エネルギーの利用率が高くなります。


そして、化石燃料からつくる水素、いまエネファームなどで使われている水素は、環境面で劣ることも書かれています。


ただし現状では、水素を化石燃料から得ているため、水素の製造過程で二酸化炭素が排出されてしまいます。水素という元素は、地球にも豊富に存在していますが、燃料電池の燃料として使える水素分子の状態としてはほとんど存在しないため、わざわざ化石燃料から水素分子をつくっているのです。


そして、自然エネルギーと水による水素の可能性について。自然エネルギーを普及させるためにも、持続可能な方法で貯蔵することが大切だということもしっかりと書かれています。


将来的には、太陽光発電風力発電など、貯蔵できず発電量も安定しない自然エネルギーを有効に利用する方策の一つとして、大いに期待されています。自然エネルギーから発電した電力で水を電気分解し、水素分子を生産するのです。


電力はそのままでは貯蔵することができませんが、水素分子は貯蔵することができます。こうして生み出した水素分子を燃料電池で利用すれば、二酸化炭素の排出もなく、また、自然エネルギーの利用も進むというわけです。



特集の結論としては、自然エネルギーのポテンシャルを上げるためには貯蔵技術が必要であり、そのためには蓄電池が必要、というようなところに落ち着いています。「水素は未来」ということですね。


しかし蓄電池は貯められる容量にも限界があり、また劣化してゴミになるので持続可能な蓄電方法とはいえません。R水素は未来の技術ではなく、すでにある技術の組み合わせでできます。より多くの人がこの可能性に気づき、技術的なブレイクスルーやコストダウンが実現することを願ってやみません。


前のブログでR水素ネットワーク代表のハルさんのプレゼン動画をご紹介しましたが、プレゼンにスライドの画像などを効果的に編集した新しい映像ができています。合計で30分ほどの内容になりますが、基本的なところはよく理解できる流れ手になっていると思います。この週末、ぜひ見てみてください。


●#1 R水素 × WorldShift Actions エネルギーの民主化
●#2
●#3