自然エネルギーは電気だけでいいのか?


自然エネルギーのニュースに触れるたびに思うことがあります。それは「電気だけでいいのか?」ということ。


自然エネルギーというと電気に意識が向きがちですが、実際にいま使われているエネルギーは電気だけではありません。いま気候変動を引き起こしているのは温室効果ガスの影響だといわれていますが、それは発電だけではなく、化石燃料を燃やす内燃機関から出るものもあります。いちばんわかりやすいのが車ですね。世界中では数億台もの車が走っていますが、そのほどんどはガソリンやガスを燃やして走っています。あと、飛行機や船などもそうです。


私が自然エネルギーと水によるエネルギーのかたち、R水素を応援するのは、水素は電気だけでなく、ガソリンやガスのかわりに燃やして使うことができるからです。既存のエンジンを改造して水素を燃やせるようにすれば、新しいエコカーに買い換える必要もなくなります。水素は燃やしても水に戻るだけので、温室効果ガスも減ります。


さらに、水素は空気中の窒素と化合してアンモニアになります。いまの農業は石油からつくった肥料を使い、石油を燃やす機械を使った「石油農業」になっています。農の大切さがよく言われますが、農業を持続可能にしていくためにもR水素に期待しています。R水素のメリットについては、「R水素が世界を変える10の理由」を見てみてください。


今週木曜のgreen drinksは「これからのエネルギー」。R水素ネットワークも登場しますので、ぜひ足を運んでみてください。