18きっぷで会津の旅 【2】わっぱ飯


改札を出て、
まずはバスの一日乗車券を買いに、
バスの営業所に向かった。


一日乗車券は主に2種類ある。
街をぐるりと反時計回りに回る周遊バス
「ハイカラさん」専用の500¥の乗車券と、
ハイカラさんはもちろん、
街の中心部を走るバスにも乗れる700円の乗券。


ここで私は700円の一日乗車券を買った。
ハイカラさんは最終が17:30発と終わるのが早い。
しかも一方にしか進めない。
なので、夜までガッツリ動き回るなら、
700円の乗車券の方がいいと思ったのだ。


もうすぐお昼。
まずはランチ!ということで、
駅前に止まっていた「ハイカラさん」に乗り込み、
お店の多い七日町通りに向かう。


街は小さいながら信号が多く、
バスはゆっくりと進んでいく。


大正時代の面影を残した街なみと、
高い建物がなく広がる空。
う〜ん、気持ちいい。


ランチに入ったのは「じねん亭」という
会津の郷土料理が食べられる自然懐石料理のお店。
お昼は色んな味の「わっぱ飯」が楽しめる。
私が食べたのは「山法士わっぱ」というもの。


竹でできた入れ物に笹の葉をしき、
その上に赤米のごはんを盛り、山菜やきのこ、
たけのこに栗を載せて炊き込んだわっぱ飯だ。


ごはんを口に含むと、
具の味わいと笹の香りが口の中にふわ〜っと広がる。
とても繊細なおいしさなので、
少しずつ口に入れてじっくり楽しんだ。


小鉢として付いてきた切干大根や味噌汁も
うす味で素材のおいしさを生かしており、
体にすぅ〜っと入ってくる。


お腹が満足したら、次は観光。
バスが来るまで時間があったので、
バス亭近くの「阿弥陀寺」で御三階という建物を見たり、
「渋川問屋」の庭をぶらぶら。


昔の殿様や金持ちの家は実用性だけじゃなくて、
美しさも大事にして作られている。
立て札などを読むと、その美しさも
ただ飾るためだけのものではなく、
土地の気候や歴史的な背景にあわせた
合理的な理由があったりするから感心する。



<続く>