ワイルドシマネ


ひいばあちゃんの家は、
伴蔵山という山の中腹にある。


半端な田舎ではない。
まわりには人の住んでいる家はなく、
サルやイノシシといった動物の
テリトリーに人間が住ませていただいてる、
というような環境だ。


水道すら通っていない。
飲み水も含めた全ての生活水は、
きれいでおいしい天然水。


食べ物はほとんど自給自足。
きれいな空気と、おいしい水、
そして新鮮な野菜だけで
生きているひいばあちゃんは、
少しもボケないまま、
もうすぐ100歳を迎える。


野草や木の実もたくさんあって、
お茶の葉すら自然に生えているという
自然の恵み溢れるこの場所にいると、
「食べるために働く」必要なんか
ないんじゃないか?とすら思えてくる。


豊かな反面、
激しくワイルドなこの土地。
過疎化と高齢化が止まらず、
人がどんどんいなくなっているそうだ。


人がいなくなると、
家も畑も荒れていく。


かつての里山が野山に変わるよりは、
ということで、数千円の家賃で
畑付きという破格の条件で
移住者を受け入れるところも
少なくないらしい。


半端な気持では続かない
厳しい環境だけど、
本気で自給自足したい、
という人は、考えてみる価値が
あるかもしれない。



↑この湧き水が、ウマい!