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 2006穂高縦走(10)


6:30。
朝食を済ませ、
さあ歩くぞと気合を入れ、
穂高岳山荘を後にする。


山荘を過ぎるとすぐに急な坂。
岩場での下りは、
山とのダンスみたいなものだ。
岩の変化に合わせてワイルドなステップを踏む。
意表をつく角度がもたらすスリルと、
重力で下るスピード。
この下りは、なかなかエロっぽい。


このとき頭に流れていたのは、
ブランキー・ジェットシティ。
アルバムでいうと「BANG!」「C.B.Jim」あたりの危ない曲。
脳内DJのおかげで、
夏の強い日差しもミラーボールの光みたいに気持ちいい。

雪解け水が激しく流れる本谷を過ぎると、
単調な道が続く。
さらさらと流れる梓川
その向こうの屏風岩を横目に、ひたすら歩く。


変わらない景色と平坦な道を足早に歩いていると、
いい感じでトランス状態に入ってくる。
このときに脳内DJがかけてくれてたのは、
フリッパーズ・ギター「ヘッド博士の世界塔」
「アクアマリン」と「ゴーイング・ゼロ」が繰り返しグルグル。
こういうときって、
いちばん感じやすかったときに
聞いた曲が出てくるんだよなあ。


90年代の幻にうなされながら、
横尾を過ぎて、徳沢に着いた。
ここで昼飯。最後のママースパゲティだ。
具は「こんにゃくジャーキー」
なんとも不思議な取り合わせだが、
ヌルヌルのスパゲティと
歯ごたえのあるジャーキーの組み合わせが
結構イケる。


飯食ってひと息つくと、
再びダラダラ歩くのが面倒くさくなってしまった。
何かアクセントを、ということで、
徳沢小屋で普段はめったに食わない
ソフトクリームを買い食い。
うわあ、男ふたりで汗臭い体でソフトクリーム。
ありえへんけどおいしいわあ。
ダルいときは変なことするに限る。


なんとか生き返り、また歩き出す。
途中、明神からはちょっと遠回りして、
明神池と湿地帯を通るコースで行くことにする。


とにかく普通の道に飽きてたから。
そんなネガティブな理由でとったルートだったが、
これが正解。
湿地帯の中の道は木道になっていて、
透き通った水をたたえた池などを眺めながら
新鮮な気持で疲れを感じずに歩けた。


すてきーすてきーすてきよ上高地
観光客気分でパシャパシャ写真を撮り、
12時に上高地到着。
おー、やっと終わった。
最後の湿地帯はとてもよいデザートになった。


河童橋から山並みを一望し、
ありがとうを言って上高地を去る。


やりすぎだったけど、最高だった。


バスに乗ったとき、夏が終わった気がした。



☆長かった山日記も、今日で終わりです。
明日から5日間、じいちゃんばあちゃんのいる
島根に行ってきます。
携帯からの日記アップも試みますが、
なにぶん機械オンチなもので、
あまり期待しないでください…。


☆本家HP「ecogroove」更新しました。
情報のところで、平和の祭典BE-INを紹介しています。
ぜひご覧ください。
http://nippon-bashi.biz/ecogroove/