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 2006穂高縦走(8)


ところで、
この二日目のコースには、
もう一つの選択肢があった。


それは、
荷物を背負ったまま奥穂高、前穂高を越え、
穂高ふもとの岳沢ヒュッテに泊まるというコースだ。


そのコースをとると、
三日目はすぐに上高地に降りることができるので、
帰りは渋滞に巻き込まれるまえに東京に帰れる。
それもありだなあと思っていたら、
穂高岳山荘に
「岳沢ヒュッテは雪崩により全壊しました」
とのお知らせが貼ってあった。


50年以上の歴史がある岳沢ヒュッテ
ずっとあるものだと思っていたものが
なくなっているのは衝撃だった。


去年から今年の冬にかけて
日本では豪雪の被害が相次いだ
原因は「北極振動」というのが有力視されている。
北極振動の指数は1980年代から
顕著な変動を見せており、
地球温暖化との関連が考えられている。


今まで山の地形なんてそんなに変わらないからと、
山の地図は10年くらい使い回してきたのだが、
これからは毎年買った方がいいのかも、と思った。


このまま異常気象が続けば、
岳沢ヒュッテのように崩壊する山小屋が
まだまだ出てくる可能性がある。
当然、道も変わってくるかも知れない。


グリーンランドで陸上の氷床が溶けて海上に流れ出したり、
ヒマラヤの氷河が溶けて洪水が起こったり
といった報道を目にするようになったが、
身近なところで温暖化の被害に直面する衝撃とは
比べものにならない。


生の自然に触れることは、
その傷みに直に触れることでもある。
岳沢のことを知って、
自然の声を聞くために、
これからも山に登り続けようと思った。


<つづく>


グリーンランド溶解 温暖化、氷河流出2.5倍(asahi.com
http://www.asahi.com/special/NorthPole/TKY200606300388.html


●ヒマラヤの氷河後退と共に忍び寄る水の脅威 (WWF
http://www.wwf.or.jp/news/press/2005/p05031502.htm



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