雨の御前山


きのうは奥多摩の御前山に行ってきた。


朝9時すぎに奥多摩に着くと、
雨がパラパラ降っていた。
でも空が明るくなってきたので、
ま、ちょっと濡れるくらいでしょ、
と思って奥多摩湖行きのバスに乗った。


登山口に通じる境橋で降り、
傾斜のきつい車道を30分ほど歩く。
登山口に入ると、草がボーボー。
草に下半身を洗われながら進む。


やがて道は渓流に近づいたり交わったりしてくる。
その辺りは石や木が苔に覆われていていい匂い。
ワイルドな苔好きな私にはたまらない。
じゅうたんのようにやわらかい苔の感触を
手のひらで楽しみながらゆっくりと歩く。


梅雨どきとあって、
渓流の流れには勢いがある。
おしりみたいに真ん中がパッカリ割れた岩から、
ドバーッと吹き出る滝には
自然の荒々しいエロスを感じた。


途中で雨が強く降ってきたが、
山全体が広葉樹に覆われているため、
ほとんどの雨は元気な葉っぱが受け止めてくれる。
下からも水、上からも水。
水に包まれての山歩きはこの時期ならではのもの
屋久島では一年中だけど…)。
季節限定の気持ちよさを思い切り味わう。


山頂に近づけば近づくほど坂は急になる。
えいえいと登って山頂。
眺望は、まるでなし。
夕立も心配だったので、
昼ご飯を食べたらすぐ、
奥多摩湖へ向けて下りにかかる。


この下りが急で、
連日の雨のせいで土がドロドロだったこともあり、
けっこう神経を使う。
地面はそんな具合で穏やかではなかったのだが、
ここは広い範囲でブナの森が広がっており、
灰色の木と薄緑の葉がとてもきれいだった。


ときどき左側に見える奥多摩湖も、
ふだんだったら何とも思わないんだけれども、
今日はブナと霧のおかげで美人に見えた。


坂で転がることもなく、
雨にもやられることなく下山。
奥多摩湖を渡り、バスにて奥多摩駅へ。
温泉「もえぎの湯」につかり、
疲れと汚れを落として終了。


地味な山で天気よくなかったけど、
それだけに、
静かに山そのものを楽しむことができた。


また湿った時期に行きたいな、御前山。


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